妊娠期
妊娠初期
花粉症やハウスダスト、食物アレルギーなどのアレルギー疾患は、そのまま遺伝することはありませんが、「アレルギーになりやすい体質」として遺伝することがあります。
ただ、アレルギーの発症には体質の遺伝以外にも生活習慣や居住環境など、複数の要素が絡み合っているので、親がアレルギーなら必ず子どもに発症するというわけではありません。
妊娠中は肌や粘膜が敏感になっている時期なので、遺伝するかどうかを問わず、ママ自身のためにもダニやほこりに気を配り、清潔な環境を整えておくといいでしょう。
妊娠中のママには、食物アレルギーの三大アレルゲン(原因物質)である卵・牛乳・大豆や、アレルゲンが気になる食材を食べないように気をつける人も多いようです。
しかし、妊娠中の食事制限によってアレルギーの発症がおさえられるという根拠はありません。あまり気にせず、栄養バランスに気を配った食事を摂るほうがよいでしょう。
妊娠中の食事がアレルギー発症につながるかは不明。
アレルギーになりやすい体質は遺伝することも。
竹内 正人(産婦人科医、医学博士)
日本医科大学卒業後、米国ロマリンダ大学(周産期生物学)、日本医科大学大学院(産婦人科学・免疫学)を経て葛飾赤十字産院などに勤務。著書に『マイマタニティダイアリー』など。
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パパとママのアレルギー体質、わたしにも関係あるのかな?
「クシュン、クシュン! 今年の花粉症はひどいなあ」パパが、チーンと鼻をかみながら苦しそうにつぶやいた。
「あなたの花粉症、赤ちゃんにも遺伝するかな?」とママ。
「そうかもね。そういえば今は卵とか牛乳アレルギーの子も増えているから、君もあまり食べないほうがいいんじゃない?」
「えっ、そうなの? 私、牛乳大好きなのになあ……」ママが食べるものが、おなかのわたしにも影響するの?