新生児・乳児期
生後0カ月~2カ月

赤ちゃんの「クーイング」とは

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ねえ、ママ。わたしの話を聞いて!

「アーアー、クー、アーウ」わたしはまだ言葉を話せないけど、だんだんこんな声が出せるようになってきたの。自分の声が出せるのって、とっても楽しいな。ママもパパも、わたしの声を聞いてとてもうれしそう。

生まれてまだ数カ月の赤ちゃんが発する「アーアー」「クー」「アーウ」などの言葉をクーイングといいます。舌を使わない独自の発声方法です。

母と乳児

赤ちゃんのコミュニケーションサイン

クーイングをするのは、口やのどなど「声を出すのに必要な器官」が発達してきた証拠です。泣き声とは違って、特になんらかの意志を示そうとする声ではありませんが、赤ちゃんの機嫌がよくてくつろいでいるときに出る声だといわれています。

ただ、最近ではクーイングが少ない静かな赤ちゃんが多い傾向にあります。日中ママと2人きりの子育て環境が当たり前になり、テレビがつけっぱなしだったり、ママが無言だったりして、コミュニケーションの少ない環境が影響しているといわれています。

できれば、赤ちゃんが「アーウ」といったら「アーウ」とおうむ返しをするなど、なんでもいいのでリアクションをして、言葉のやり取りの面白さを教えてあげてください。

クーイングは、まだ話せない赤ちゃんだけの発声方法。
今だけの言葉のやり取りを楽しみましょう。

細部 千晴

細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)

細部小児科クリニック院長・日本小児科医会子どもの心相談医。著書・監修書に『この1冊であんしんはじめての育児事典』(朝日新聞出版)、『「どうする?」がわかる 赤ちゃんと子どもの病気・ケガ ホームケアBOOK』(ナツメ出版)、『マンガでわかる! 妊娠・出産はじめてBOOK』(KADOKAWA出版)など

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