幼児期
三角食べとは、おかず、ごはん、汁物と、順番に規則正しく(三角のように)食べる方法のことで、パパママ世代の一部の学校給食で推奨されていました。
三角食べによって「すべての品をバランスよく、かつモグモグと時間をかけてよくかんで食べられる」「口の中で料理を混ぜ合わせて(口内調味)、おかずの味の濃さを調整できる」などのメリットがあるといわれていました。
しかし現在、三角食べを推奨するかどうか、専門家の間では大きく意見が分かれています。
「汁物でごはんを押し流すことになるので、かえってかむ力が鍛えられない」「口の中で全部の味が混ざり合ってしまい、味覚が育たない」などという反対意見が挙がっているためです。
いずれにしても、幼児期は一つのおかずばかりを集中して食べる傾向があるので、いろいろなものをまんべんなく食べることが大事なことは間違いありません。「偏った食べ方をしない」ということを教え、大人が上手に誘導してあげましょう。
上田 玲子(栄養学博士、管理栄養士)
白梅学園大学・短期大学非常勤講師。(株)トランスコウプ総研取締役。日本栄養改善学会評議員、日本小児栄養研究会運営委員。著書に『人生で一番大事な最初の1000日の食事』など。
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