新生児・乳児期
生後3カ月~5カ月

赤ちゃんが吐き戻し、嘔吐したときに気をつけること

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なんだか気持ち悪いな……。

わたし、カゼを引いちゃったみたいで、朝からケホケホ。なんだか胸がムカムカするなあと思ったら……ゲホッ!
「あらっ、おチビちゃん、吐いちゃったのね」ママがタオルを片手に、あわててやってきた。着替えた後、30分くらいしてパパは「今日はゆっくり休んでいようね」といって、経口補水液っていうさっぱりした味の飲みものを飲ませてくれた。ありがとうママ、パパ、スッキリしたよ。

授乳後に母乳やミルクをケポッと吐いたり、咳きこんだときに吐いたりするのは、消化器官が未熟な乳幼児にはよく見られることです。1〜2回くらい吐いた程度で機嫌が悪くなく、いつものように元気で体重の増え方が順調ならば、まったく問題ありません。

乳幼児

機嫌が悪かったり、発熱や下痢などほかの症状があったり、何度も吐いてぐったりしている場合は病院を受診しましょう。どんな内容物をいつ頃何回吐いたかを医師に伝えてください。

嘔吐時に意識がはっきりせず呼びかけに反応しなかったり、けいれんを起こしたりした場合は、髄膜炎や急性脳症の可能性があるので、救急車で大至急病院へ連れていきましょう。

嘔吐を伴う病気もある

ほかにも、嘔吐を伴う病気には中耳炎、扁桃炎、腸閉塞、食中毒、腸重積症など、さまざまな種類があります。ほとんどの場合は問題ありませんが、まれににこのような重篤な病気が隠されていることがありますので、吐いたときはしばらく、全身の状態をよく観察しましょう。

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赤ちゃんが吐き戻し、嘔吐したときの対処法

嘔吐は消化器官が未熟な乳幼児にはよくあること。
ただ、いつもと様子が違う場合は、すぐに受診して。

細部 千晴

細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)

細部小児科クリニック院長・日本小児科医会子どもの心相談医。著書・監修書に『この1冊であんしんはじめての育児事典』(朝日新聞出版)、『「どうする?」がわかる 赤ちゃんと子どもの病気・ケガ ホームケアBOOK』(ナツメ出版)、『マンガでわかる! 妊娠・出産はじめてBOOK』(KADOKAWA出版)など

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