新生児・乳児期
生後3カ月~5カ月
生後5カ月くらいになると、赤ちゃんは好奇心のおもむくまま、自分の気になるおもちゃやぬいぐるみなどに手を伸ばして、触ったり、つかんだり、口に入れたがったりするようになります。
何かと口に入れたがるようになった赤ちゃんには、なめても大丈夫な、安全な材料でできたおもちゃを持たせてあげましょう。そして「おいしいかな?」「ずっとなめているね。気に入ったの?」などと声をかけながら、大いにやらせてあげてください。
ただし、のどに詰まる可能性のある小さいおもちゃや、細かい部品が簡単に取れてしまうおもちゃなどは、あらかじめ遠ざけておきましょう。赤ちゃんの行動は予測不可能ですので、赤ちゃんの目線で室内のものをくまなくチェックして、危険なものは手が届かないような高い場所に置いたり、鍵つきの箱に入れたりして隠すようにしてください。
目安としては、トイレットペーパーの芯を通るサイズ(直径約38㎜以下)のものは、のどに詰まらせる危険性があるので注意が必要です。
おもちゃはもちろん、ボタン電池やお金、ママのピアスやヘアアクセサリーなど、こまごまとした日用品の管理には十分気をつけてください。
家族で年の近い兄弟がいる場合は、子どもの遊び道具(小さなブロックやスーパーボールなど)で誤飲事故を引き起こすことがあります。絶対に赤ちゃんの近くに置かないようにしましょう。
左の円のような大きさのおもちゃや日用品(直径38mm以下)は、赤ちゃんの口の中に入ってしまうと窒息や誤飲の可能性があります。直径38mmの大きさを目安に、赤ちゃんのそばに置けるもの・置けないものを選別しましょう。
おもちゃを口に入れるのは一種の「脳トレ」です。
どんどんやらせてOK。口に入ると危ないものは遠ざけて。加熱式タバコにも紙巻きタバコと同等のニコチンが入っています。吸い殻(カートリッジなど)も赤ちゃんには危険です。
細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)
細部小児科クリニック院長・日本小児科医会子どもの心相談医。著書・監修書に『この1冊であんしんはじめての育児事典』(朝日新聞出版)、『「どうする?」がわかる 赤ちゃんと子どもの病気・ケガ ホームケアBOOK』(ナツメ出版)、『マンガでわかる! 妊娠・出産はじめてBOOK』(KADOKAWA出版)など
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なんでもチュパチュパ! これはお口に入れてもいいのかな?
「これって何だろう?」って思ったとき、わたしはまず手でつかんで、それから口に入れて、確かめてみるの。口を使えば、いろんな情報を知ることができるんだ。「キャー! それは小さいから、ダメよ!」ポロっと取れたおもちゃの部品を口に入れてたら、あわてたママに取り上げられちゃった。パパもあわててる。あーあ、残念……。