新生児・乳児期
生後0カ月〜2カ月
母乳の味や質には、ママの食事や体調が大きく関わっています。赤ちゃんに美味しい母乳を飲ませてあげるために、日々の生活をいま一度見直してみましょう。
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母乳育児で気をつけてほしいママの食事とは1日で母乳の分泌量が最も多くなるのは、しっかり睡眠を取った後の朝です。休息を取り、よく眠るほど母乳が出るようになります。夜泣き対応やおむつ替えなどでなかなか夜眠れないときは、日中に眠ったすきに一緒に横になって。過剰にストレスを感じると母乳の出が悪くなるので、好きな音楽やテレビを見聞きしたり、ときには赤ちゃんを預かってもらうのもよいでしょう。
ママの体がこわばっていると、血行が悪くなって母乳の出が悪くなりがちです。上半身を中心に軽い運動をすると血の巡りがよくなり、母乳の分泌も活発になります。赤ちゃんが寝ている横でストレッチやヨガをしたり、全身を使って拭き掃除や洗濯物干しなどの家事をしたりと、意識して体を動かすようにしましょう。両肩や首をぐるぐる回すだけでも効果があります。
赤ちゃんのお世話であわただしいと、意外と忘れがちなのが水分補給です。母乳の9割近くが水分で、1日に出る母乳の量はおよそ600ミリリットルから1リットルといわれるので、ママはたくさんの水分を必要とします。水分不足だと便秘の原因にもなるので、小まめに麦茶や水などで水分を補ってください。ベッドのそばに水筒を用意しておき、いつでも飲めるようにしておいてもいいですね。
ブラジャーやショーツなどの下着があまりに小さすぎたり、締めつけすぎたりするものだと、血液の流れを阻害して母乳の出を悪くします。なるべくゆったりしていて、つけ心地のよいものを選ぶようにしましょう。産後すぐの時期、体型を回復するために締めつけの強いガードルやショーツを使用するママもいますが、説明書をよく読んで、自分の体型に合った、締めつけすぎないものを選んでください。
細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)
細部小児科クリニック院長・日本小児科医会子どもの心相談医。著書・監修書に『この1冊であんしんはじめての育児事典』(朝日新聞出版)、『「どうする?」がわかる 赤ちゃんと子どもの病気・ケガ ホームケアBOOK』(ナツメ出版)、『マンガでわかる! 妊娠・出産はじめてBOOK』(KADOKAWA出版)など
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