幼児期
食べ物の好き嫌いは、生まれたときからあります。強い酸味や苦味を嫌がるのは、食品の腐った味や毒物の味につながるため、危険な味として嫌がるのです。一方、甘味や旨味はエネルギーを得たり、体を作ったりする食品の味として喜んで受け入れます。また、咀嚼力が育っていないと、のどに詰まりやすいために危険を感じて嫌がるのです。親がおいしく食べる様子を見せて安心させたり、食べやすく調理することで、さまざまな食べ物を受け入れられるようになります。
食べなかったらその場は無理して食べさせないで引き下がり、別の日に味つけやメニュー、かたさを変えて再チャレンジしてみましょう。
子どもに好き嫌いはあって当たり前です。いつかは食べられるようになればいいやという思いで見守りましょう。「白いごはんは、しっかりかむと甘くておいしいよ」「ほうれん草は、栄養たっぷりなんだよ」など、ポジティブな声かけで気分を高めてあげるのも有効です。
食べ物の好き嫌いには安全情報を。
その上で手を変え品を変えて食べさせ、長い目で見守りましょう。
上田 玲子(栄養学博士、管理栄養士)
白梅学園大学・短期大学非常勤講師。(株)トランスコウプ総研取締役。日本栄養改善学会評議員、日本小児栄養研究会運営委員。著書に『人生で一番大事な最初の1000日の食事』など。
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好きなものはたくさん食べたい! 嫌いなものは食べたくない!
ママは食事のときいろいろなおかずを出してくれるんだけど、酸っぱい和え物とか、食べにくい葉物野菜とか、グニュグニュして味がしないきのことか、苦手なものがいっぱい!毎日カレーとかハンバーグを出してくれたら、全部食べられるんだけどなあ〜!