幼児期
核家族化が進んだ現在では、家族がバラバラに食事をすることが当たり前になり、幼児期でも「孤食」をする子どもが珍しくありません。
下記のような7つの「こ食」が増え、栄養が偏って肥満になったり、食べ物の好き嫌いが激しい子どもも増えています。
見たことのない食材を食べるとき、子どもは親の様子をじっと観察しています。「これは食べても大丈夫?ママはおいしそうに食べてるな」と子は親を見て、食べてもいいものなのかを判断しているのです。親が好き嫌いなく、何でも食べる家の子は好き嫌いが少ないでしょうし、逆のパターンも考えられます。もし、好き嫌いの少ない子に育ってほしければ、親も自分の食習慣を見直してみましょう。
食事は親から子へと受け継がれる文化であり、幼児期の食習慣がその後の人生に大きく影響します。毎日毎食、家族が揃って一緒にごはんを食べるのは難しいかもしれません。ただ、1日1食でも、休日だけでもよいので、努力してみましょう。
家族で食卓を囲む「団らんの食事」はとても大切です。
特に幼児期は、食事時の会話を通じて親が子どもの様子を知り、また子どもも親を観察することで、自然と食事の楽しさやマナーなどの大事なことを学び、発育にもよい影響を与えます。今のうちから、豊かな食経験をさせてあげましょう。
食事は大切なコミュニケーションタイム。
一緒に食べて、豊かな食経験をさせてあげましょう。
上田 玲子(栄養学博士、管理栄養士)
白梅学園大学・短期大学非常勤講師。(株)トランスコウプ総研取締役。日本栄養改善学会評議員、日本小児栄養研究会運営委員。著書に『人生で一番大事な最初の1000日の食事』など。
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いつも一人でごはんはつまらないな……
「ごめんねおチビちゃん、ママは明日のごはんの下ごしらえをしちゃいたいから、一人で食べててくれる?」
ママはテーブルにわたしのごはんを並べると、またキッチンに戻ってトントン、グツグツと料理の続きを始めた。最近、ママはいつもこう。わたしが一人でも食べられるようになったからって、一緒にごはんを食べてくれないんだ。あ〜あ、一人で食べるごはんはおいしくないなあ……。