幼児期
「甘やかし」とは、本当は自分でできることを「ダメ」「危険」などといって親がやらせなかったり、逆に子どもの要求に過剰に応えたり、他人に迷惑がかかるのに好き放題させることを指します。いわば、親や子どもの一方的な都合で勝手な振る舞いをすることです。
一方で「甘え」とは、赤ちゃんや子どもが信頼している人に対して、心を安定させるために起こす自然な振る舞いのことをいいます。
子どもは無邪気に甘えて親の愛情を感じることで、自分の存在や他者との関係性に自信を持つことができ、それが将来の自立につながります。
「抱っこしてほしい」「ひざに座りたい」などのお願いは、甘えたいというサインなので、ぜひたっぷりと甘えさせてあげてください。
「靴をはかせて」「服を脱がせて」などのお願いごとで、面倒くさい・やりたくないということが露骨に分かる場合は、「あなたならできるよ。自分でやってみよう!」と上手に促してみましょう。
「甘え」と「甘やかし」は大きく違います。
抱っこの要求には存分に応えてあげてください。
細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)
細部小児科クリニック院長・日本小児科医会子どもの心相談医。著書・監修書に『この1冊であんしんはじめての育児事典』(朝日新聞出版)、『「どうする?」がわかる 赤ちゃんと子どもの病気・ケガ ホームケアBOOK』(ナツメ出版)、『マンガでわかる! 妊娠・出産はじめてBOOK』(KADOKAWA出版)など
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最近、ママはあまり抱っこしてくれないんだ
前はよく抱っこしてくれたママだけど、最近は「おチビちゃん、もう一人で歩けるでしょう?」って。歩けるけど、今はママに抱っこしてほしいんだけどなあ……。ママがいうには、一人で歩けるのに抱っこするのは「甘やかし」なんだって。でも、もっとママに甘えたいよ〜!