新生児・乳児期
生後3カ月~5カ月

【医師監修】赤ちゃんが誤飲、誤嚥したときの対処(1)

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ママ、大変! 何かゴックンしちゃった!

床に落ちていた丸いものが気になったから、ひょいっと手でつかんで、口にあむっと入れてみたの。「あーっ、おもちゃを口に入れちゃった!すぐに出して!」ママが急に大きな声を出すから、びっくりして、ゴックン! すぐに病院に連れていかれたんだけど、お医者さんは、「1、2日したらウンチと一緒に出るから大丈夫ですよ」って。パパはほっとしてたけど、ママはやっぱり心配みたい。ごめんね。

赤ちゃんの誤飲・誤嚥による窒息や中毒は、生後6カ月を過ぎたころから急増します。

異物を口に入れたり、飲みこんだときは、冷静に対応しましょう。口に入れただけの状態なら、まずは静かに声をかけて。大声を出すとびっくりして飲みこむこともあります。

乳児

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赤ちゃんが誤飲してしまったら、まずは意識の確認を

赤ちゃんが誤って何かを飲みこんでしまったら、まず呼吸をしているかどうかを確認します。このような時のために1歳未満児は背部叩打法を習っておきましょう。※1歳以上は腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)
意識がなかったり、ぼんやりしていたり、吐いたものに血が混じっていたり、けいれんなどの中毒症状が起きている場合は救急車を呼びましょう。すぐに取り出せそうなら、指でかきだして。

そして、意識の有無にかかわらず、落ちている容器や、赤ちゃんの状況を見て「どんなものを、いつ、どのくらい飲んだか」を判断します。

意識がある場合、何を飲んだかによって、吐かせるかどうか、病院に連れていくかどうかの対処法が異なります。どうするべきか判断に迷ったら、公益財団法人 日本中毒情報センターの「中毒110番」(大阪中毒110番(24時間対応) 072-727-2499・つくば中毒 110番(24時間対応) 029-852-9999)に電話で相談をしましょう。吐かせるときは、のどの奥に指を入れて、舌の根元を人差し指で強く押すのをくり返してください。

何を飲んだかに応じて、適切に対処しましょう。
意識がない・中毒症状を起こしている場合は救急車を。

細部 千晴

細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)

細部小児科クリニック院長・日本小児科医会子どもの心相談医。著書・監修書に『この1冊であんしんはじめての育児事典』(朝日新聞出版)、『「どうする?」がわかる 赤ちゃんと子どもの病気・ケガ ホームケアBOOK』(ナツメ出版)、『マンガでわかる! 妊娠・出産はじめてBOOK』(KADOKAWA出版)など

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