小児歯科学雑誌に論文が掲載されました

2021年4月2日

当財団では、小児の口腔機能に関わる実態を把握し、「口腔機能発達不全症」を改善・予防することを目的に研究を推進しております。
本研究では、小児の口呼吸について、日常生活から容易に判断でき、口呼吸の早期発見に繋がる客観的な指標づくりを目的に横浜市内の保育園と幼稚園における3~6歳児の保護者355名を対象に質問紙調査を実施しました。
その結果、口呼吸の早期発見に繋がる以下の5つの徴候が明らかになりました。

①鼻の孔によく手を触れる
②話しかけると聞き返すことがよくある
③口がよく乾く
④唇にしまりがない
⑤食べ物を食べこぼす

これらの徴候を、保護者や幼稚園教諭、保育士に周知することで、早期発見・対応に繫がると考えられます。
本研究に関する論文は、小児歯科学雑誌58巻3号に掲載されました。

<論文>
小児の口腔機能に関する実態調査―口呼吸の早期発見に繫がる新たな5つの徴候―
貨泉朋香、船山ひろみ、野原佳織、黒川亜紀子、小林利彰、朝田芳信