第57回 日本小児歯科学会大会で発表を行いました
2020年3月31日
近年、子どものむし歯が減少する中で、「食べこぼす」「食べ物を上手く飲み込めない」といった口腔機能に問題がある子どもが増加していると言われています。また、2018年には「口腔機能発達不全症」という新病名ができ、公的医療保険の対象として診療が受けられるようになった事からも、小児期からの口腔機能の育成が重要視されていることが伺えます。しかし、その一方で実態や要因など不明点が多く残されているのも現状です。
そこで、当財団では、小児の「口腔機能発達不全症」を改善・予防する事を目的に研究を実施しております。
2019年度は、まず口腔機能の実態把握や要因を検討することを目的に、横浜市の幼稚園と保育園に通う3~6歳児の保護者355名を対象に質問紙調査を実施した結果、口呼吸の早期発見に繫がる5つの徴候が明らかになりました。今回の結果は、口腔機能の問題を早期発見する為に重要だと考えており、「第57回日本小児歯科学会大会(2019年6月/札幌市)」にて報告しました。
今後も調査研究を継続し、口腔機能発達不全症の改善・予防に繫がる方法の確立を目指して参ります。