第9回国際ヒトマイクロバイオームコンソーシアム(IHMC)で発表を行いました

2022年11月8-10日に神戸ポートピアホテルにて、第9回国際ヒトマイクロバイオームコンソーシアム（IHMC 2022 Kobe）が開催されました。
この国際会議は世界中のヒトの微生物叢分野の研究者が一同に集まり、最新の研究成果を共有・討議するものです。
近年、口腔領域においては細菌叢の乱れが、う蝕・歯周病の発症や増悪に大きく関与していることが明らかになりつつあり、口腔細菌叢を健全に保つことがう蝕や歯周病を制御するために重要であると考えられるようになってきました。
当財団では2015年よりライオン株式会社と共同で新生児を対象とした口腔細菌叢の形成過程を調査するコホート研究を進めております。
今回の学会では次世代シークエンサーによる細菌叢解析技術を駆使し、口腔細菌叢の形成過程や形成に及ぼす両親の影響を解析し、本国際会議にてポスター演題2題を発表いたしました。
今後も本調査研究を継続し、口腔細菌叢の形成過程やそれに影響を及ぼす食・生活習慣の影響を明らかにし、う蝕や歯周病の予防に繋がる情報の発信に努めて参ります。

【学会発表内容】
「Trends in detection of high prevalent oral bacteria during the first 60 months of life using a next-generation sequencer」
「Comparison of oral microbiome profiles in 18-month-old infants and their parents」