日本生理人類学会雑誌に論文が掲載されました

2021年4月2日

当財団では、「口腔機能低下症」の診断項目の一つである「口腔乾燥」に関する研究を推進しています。

今回、自律神経に影響を及ぼす環境因子に着目し、環境因子によって生体が受ける刺激が、唾液分泌量に影響があるかを明らかにすることを目的に、千葉大学工学部と共同で研究を行いました。

研究の結果、口腔乾燥症状の改善には、低照度環境とパイナップルの香りによる刺激を同時に与えることが有効である可能性が示唆されました。唾液分泌量の増加により、口腔乾燥症状の改善や、咀嚼や嚥下の円滑化に繋がる可能性が期待できるため、今後より詳細な検討をしていきたいと考えています。
また、本研究に関する論文が、日本生理人類学会誌26巻1号に掲載されました。

<論文>
環境因子が唾液分泌量に及ぼす影響―照度、香り、足浴についての検討―
野原佳織、張琰雯、貨泉朋香、黒川亜紀子、小林利彰、夏亜麗、下村義弘

論文は以下のリンクから閲覧できます
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpa/26/1/26_1/_article/-char/ja