第62回日本小児歯科学会大会にて、新たに作成した年齢別予防歯科情報冊子(With DH, 0-18歳)の周知活動を行いました
2024年06月20日
患者が適切な予防歯科を実践するためには、歯科衛生士による歯科保健指導が不可欠です。しかし、指導内容は各歯科衛生士の知見に委ねられていることから、ノウハウが属人化し、自身の保健指導スキルを客観的に評価することが困難でした。
そこで当財団では、口腔内状況、口腔健康上の課題、望ましいセルフケアとプロケア、患者指導法などをライフステージ別に体系化した予防歯科情報冊子(With DH)の作成に取り組んで参りました。
この度、朝田芳信 教授(鶴見大学歯学部小児歯科学講座)の監修の下、小児版(0-18歳)が完成しましたので、2024年5月16日~17日に開催された、第62回日本小児歯科学会大会でポスター発表、ランチョンセミナー、及びブース出展を行い、周知活動を行いました。
1.ポスター発表
公募により協力の得られた歯科医院3医院及び同医院に勤務する歯科衛生士11名にWith DHを提供し、本冊子の活用が歯科衛生士の意識・行動に及ぼす影響を確認しました。その結果、11名中9名の歯科衛生士の意識に変化が認められ、11名中8名のモチベーションが向上し、本冊子が歯科衛生士の意識・行動変容を促す可能性について報告しました。
2.ランチョンセミナー開催、ブース展示
『「多分」「なんとなく」から卒業しませんか?“自信とやりがいのある歯科保健指導の実践”を支援する年齢別予防歯科情報冊子(With DH)のご紹介~あなたの歯科医院の歯科衛生士教育を支援します~』と題し、本冊子を監修頂いた、朝田芳信 教授にセミナー講師としてご登壇頂き、臨床現場での本冊子の活用意義や方法についてご紹介頂きました。また、出展ブースにも、多くの方に足を運んで頂き、大変賑わいました。
今後も、1人でも多くの歯科衛生士の皆様が、自信とやりがいを持って小児患者と保護者への歯科保健指導に取り組み、ひいては小児患者の口腔・全身の健康増進に寄与することを願い、啓発活動を推進して参ります。