2022年4月17日 ライオン歯科衛生研究所 予防歯科セミナーを開催いたしました

2022年05月31日

2022年4月17日 ライオン歯科衛生研究所主催の予防歯科セミナーを開催いたしました。歯科の未来、これから私たちにできる事」をテーマとし、各分野でご活躍の3名の先生からご講演いただきました。

基調講演の天野敦雄先生(大阪大学大学院歯学研究科 口腔分子免疫制御学講座予防歯科学 教授)からは、「防ぎ・守る、近未来の歯科」と題し、中世、近代、昭和を振り返り、令和の歯科医療に必要な知識を説明されました。歯周病の全身への影響として、歯周病によりさまざまな全身疾患を引き起こす。逆に歯周病が改善できれば、全身への良い影響が見込めるということでもあると解説しました。

パネルディスカッションのようす

朝田芳信先生(鶴見大学歯学部歯科学小児歯科学 教授)は、「これからの予防歯科 小児の取組について、」と題し、乳幼児期からの予防歯科の意義と目的について説明されました。これからは、う蝕予防のほか「食べる・話す・呼吸する」口腔機能の獲得や食育を支援するため、小児と保護者の行動変容を引き出す歯科衛生士の役割が重要度を増していると解説しました。

竹林正樹先生(行動経済学研究者)からは、「わかっているのに予防行動できない人に」と題し、行動経済学ナッジを活用して、どうすれば患者の行動変容を引き出せるか、その発想のヒントやいくつもの事例を紹介されました。

最後に、西沢邦浩コーディネーター(日経BP総合研究所客員研究員/「日経ヘルス」元・編集長)によるパネルディスカッションでは、歯科の未来、これから私たちにできる事について、歯科衛生士の役割の重要性など活発に議論いただきました。

また、本セミナーは、4月20日~5月15日の期間にオンデマンド配信を行いました。

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